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韓国企業と直結する問題だ。山東省煙台に工場を置く斗山(ドゥサン)インフラコアは2010年までも中国掘削機市場の約15%を占める最強者であった。その年に2万台以上を販売した。しかし現在、市場シェアは半分に減った。ローカル(中国)企業の躍進のためだ。特に建設装備分野の代表企業である三一重工業にシェアを奪われた。2010年に6.6%だった同社の市場シェアは現在、約17%にのぼった。逆転だ。
三一が技術を導入する国がドイツだ。同社は2012年、ドイツの有名重装備会社プツマイスター買収で技術を確保し始めた。ケルンにR&Dセンターと教育センターも設立した。斗山の関係者は「技術面でも三一はすでに韓国製品に追いついた」と話す。
中国企業が技術で武装すれば、韓国企業はどの国よりも先に中国市場から押し出された。家電に続いて鉄鋼、化学製品がそうであったし、韓国が競争力を持つ自動車・スマートフォンもそうなるかもしれない。中独革新提携が負担になる理由だ。
世界は今、製造革新戦争中だ。スローガンは違うが、米国も、フランスも、日本もすべてスマート製造環境の構築に乗り出している。韓国も「製造革新3.0」を推進中だ。ところが韓国の革新目標はほとんど現大統領の任期が終わる2017年に合わせている。次の大統領ではどのように変わるか誰も分からない。革新で技術開発に劣らず重要なのが商業化だ。規制は商業化の毒だ。にもかかわらず韓国の規制撤廃関連法案は国会で眠っている。こうした状況ではドイツと提携して疾走する中国に勝てない。
かつて韓国は中国を「世界の下請け工場」と見下した。「大韓民国はその下請け工場を運営するR&Dセンター」とも話していた。しかし技術開発で遅れをとり、市場革新から遠ざかれば、韓国が逆に中国の下請け工場に転落するおそれがある。ゲームはすでに始まっている。
ハン・ウドク中国研究所所長
引用:【コラム】ドイツと手を握った中国の革新、韓国企業を市場から追い出す
引用:【コラム】ドイツと手を握った中国の革新、韓国企業を市場から追い出す